洋画家 妃香利 - Hikari

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『心ここに暦とともに』銀座・伊東屋を終えて

2016年2月9日

『心ここに暦とともに~アーティストカレンダーとぬくもりの原画四人展~』無事に終了いたしました。
40日間という長期展示で後半ややバテ気味でしたが、何とか乗り越えることができました。^^;
ご来場ありがとうございました。

会期が長かったことや途中で展示替えを行ったこともあり、2度3度と足を運んでくださるお客様もいらっしゃいました。いつもの展覧会はだいたい一週間なので、なかなかひとりひとりのお客様とゆっくりお話できなかったりもしますが、今回の展示では1組1組のお客様とじっくり向き合ってお話しすることができて嬉しかったです。

そんな中、作品や制作に関して色々と質問してくださると私なりに回答を真剣に考えるのですが、うまく言葉が見つからなかったりして説明できずにいると、お客様の方から言葉を補足して答えに導いてくださるといったこともありました。。自分自身の作品について説明するのはとても難しいです。。どんな言葉を選択したら一番ストレートに、かつ分かりやすく伝わるのか・・・改めて考える良い機会になりました。

また、カレンダーと原画を一緒に展示した中で特に多かったのが「原画は印刷やパソコンのモニターで見るのとは全然違いますね」という言葉でした。私もむかし、画集で作品を見て「あまり好きな絵じゃないな」なんて思っていた海外作家の原画を現地で見たら、大好きになってしまったという経験があります(笑)あの時の感動といったら・・・。色も全然違うし(画集とは比べ物にならないくらい美しい!)マチエールや重厚感、輝きやオーラ?作品の大きさも想像とはかけ離れすぎていました。あと画集では構図まで違っていて、正方形の絵が縦長にトリミングされていたんです。作品を制作する際、構図を決めるのにすごく時間のかかる私にとっては、かなりショッキングなことでした。。美術館のお土産コーナーに売っているポストカードなんかではよくあることですが、あれを見ると本当に悲しい気持ちになります。。

話はそれますが、数か月前にバレェを見に行ってきました。以前にも何度か見ている演目だったんですが、なぜかその時は終始涙が止まりませんでした。。映画や本、景色なんかもそうですが、その時の年齢や経験してきたことによって感じ方や見え方が全然変わるんですよね。10年前・20年前には何とも思わなかったものが、今見たらすごく感動してしまったり、またその逆もあったり。。人の心って不思議ですね。

なかなか慌ただしい毎日ですが、現地に足を運んで本物を鑑賞したり感じること、大事にしていきたいなと思います。

FullSizeRender00 銀座・伊東屋 K.Itoya B1にて

妃香利

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