洋画家 妃香利 - Hikari

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洋画家 妃香利 - Hikari

Blogブログ

  • 取材

活動日記スタート

ホームページを開設して1年が過ぎました。
来年の春に都内百貨店での初の個展が決まり、良い機会なので活動日記を始めてみることにしました。
あまり文章をまめに書くことは得意でないのですが、ゆるゆる続けられたらと思います。

第1回目は取材について。
私は主に風景を描いているので、よく屋外へ取材に行きます。
取材するぞ!と意気込んで出かける時もありますが、いつどんな場面に遭遇するかわからないので、
その他の用事で外出する時もいちおうカメラは持ち歩き、常にネタ探しをしています。

最近はiPhoneのカメラもかなりよく撮れるので、状況に応じてデジカメと使い分けたりしています。
夜の風景や暗い場所でiPhoneは手ぶれせず撮ってくれるのでとても助かるのですが、
微妙な色味をとらえたりズームしたりするにはやはり弱いですね。

とはいってもコンパクトで持ち歩きにも便利ですし、ちょっとした記念撮影なんかには十分なので、
デジカメが売れなくなってきているというのも何だか分かる気がします。

  • 取材

虞美人草

昭和記念公園へ取材に行って来ました。

今回の目的はシャーレーポピー。
さすがにこの暑さの中、東京ドーム40個分の奥地へと
歩いて行く気にはなれず、今回はパークトレインに乗りました。
(着くまでにバテてしまうので。。)

恥ずかしながら、ひなげしとポピーが同じ花だと初めて知りました。。
真っ赤な絨毯を目の前にし、夏目漱石が小説のタイトルにも使用している
「虞美人草」という呼び名が個人的にはしっくりくるなと思いました。

平日に行ったこともあり人が少なく、
久しぶりにじっくりと現場スケッチが出来ました。

次回の個展では風景の中に季節の花をたくさん取り入れる予定なので、
名前の由来や花言葉、俳句や短歌など、その花にまつわるエピソードなどを
調べたりして、作品のイメージを膨らませています。

虞美人草
スケッチ画材:パステル

  • 取材

紫陽花

今年の目標のひとつに「野外取材にできるだけ行くこと」というのがあります。

毎月、取材スケジュールを組み天気予報とにらめっこです。
さいきんは天気がコロコロと変わるので、麦わら帽子をかぶって
でかけたはずが、途中で豪雨に見舞われることもしばしば。。

そんな日は銭湯につかって帰ります。

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ピンクの紫陽花がすきです

  • お知らせ

好きこそものの上手なれ

よみうりカルチャーで絵画教室の講師をはじめてから1年が経過しました。

はじめは荻窪のみでしたが、現在は北千住と恵比寿も含め
3カ所のセンターで授業を行っています。

みなさん水彩やパステル、アクリルなどで風景画を多く描かれています。

よく通いはじめの生徒さんで
「私は基礎が無いのでデッサンから始めた方が良いでしょうか」といって
石膏像や花瓶などを物色する方がいらっしゃいますが、私は「好きな物を
描いてください」と言っています。

というのも、デッサンはなにも石膏像や静物画でしかできないわけではないので、
自分が描きたいと思うモチーフを描く行程で、デッサンも習得していけば良いと
思うからです。

もちろん、美大受験生のようにデッサンのみを集中してやりたい!とか、
石膏像が上手く描けるようになりたいんです!という方は例外ですが。。

教室にいらっしゃる生徒さんの多くは、趣味やリハビリ、老後あまり外出
できなくなった時でも1人の時間を楽しく過ごせるように、などと
いった理由で通われています。

なので、自分はまだ未熟だからといって描きたくもない真っ白な石膏像や
静物なんかを無理に描くのではなく、どうせなら描きたいものを楽しみながら
習得していただきたいですし、「好きこそものの上手なれ」で結果的に
それが上達へのいちばんの近道になると私は身をもって感じています。

教室に通えなくなくなっても、その気になれば絵はどこででも描けます。
おひとりで描いている時にふと、教室で習ったことや試行錯誤して仕上げた
作品の制作途中で聞いたアドバイス、たわいもない会話など思い出しながら
「ふふふ」となっていただけたら本望です。

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  • お知らせ

池袋西武・文房堂 フィンガーペイントWS

暑い日が続きますね。
世間はすっかり夏休みモードですが、私はあまり外に出る気になれず
制作、絵画教室、ワークショップ、取材、と必要最小限の動きしかしておりません。。汗

先日、西武池袋の文房堂さんでフィンガーペイントのワークショップを行いました。
画材はフランスの画材メーカーペベオ社のものです。
今回は3Dキャンバスに紙用絵具で描きました。
大人から子供まで幅広く楽しめて毎回とても好評です。

作業風景 サンプル象

次回は8月23日(土)布用のフィンガーペイントでワークショップを行います。
素材はランションマット・小バックです。ランチョンマットは限定20枚、
小バックは限定10枚ですので、お早めにご参加ください。
◎絵具が乾燥したあとにアイロンをかけると洗濯して繰り返し使えるようになります◎

詳細はこちらをクリック↓
https://www2.seibu.jp/wsc-customer-app/page/010/dynamic/item_details/ItemDetails?item=I000097946

  • お知らせ

DAIKEN秋葉原ショールーム

TOPページにも掲載していますが、私が2月まで参加していた
イレブンガールズアートコレクション(EGC)の異業種コラボレーションが始まりました。

大手建築内装資材会社 大建工業株式会社さんの「秋葉原ショールーム」にて、
EGCのOG作家作品を常時ご覧頂けます。私も現在8点の作品を展示中です。
展覧会場でみるのとはまた違い、家という空間に飾られている雰囲気がリアルに感じ取れ、
今まで巣立った作品達もこんな風に飾られているのかと思うと、じみじみ嬉しくなってしまいました。

現在展示中の作品は9月末頃までとなり、その後は”秋”に合わせた作品に入れ替わる予定です。
3ヶ月毎に季節に合わせた作品へと展示替えいたします。
お時間ございましたらぜひご来館ください。

◎DAIKEN 秋葉原ショールーム◎
営業時間:10時〜17時(水曜定休)▶http://www.daiken.jp/sr/akihabara/index.html
私の作品は「備えるコーナー」でご覧頂けます。
※ショールーム内での販売は行っておりませんので、ご希望の作品や作品に関するご質問などは
各作家のホームページよりお問い合わせください。

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大建ショールーム展示中作品「生命の集い」2011
横浜の「港の見える丘公園」をモデルに描きました。

  • お知らせ

異業種コラボレーション

先日、EGCの現メンバーが株式会社アポロ製作所さんとのコラボレーションということで
東京ギフトショーに3日間参加していました。

アポロ製作所さんは、特殊印刷・加工に優れた技術をお持ちで、EGCの各作家がデザインした
iPhoneケースが出品されていました。写真でしか見ていませんが、作品のマチエール等が
かなりリアルに再現されていたようなので、発売が楽しみです。

最近はその他にも様々な業種からコラボレーションのオファーが来ており、
今年のEGCは今まで以上に大盛り上がりのようです。もともとEGCはそういった
異業種コラボレーションや文化活動にも力を入れてきたので、発足5年目にして
個々の作家活動だけでなく、EGC自体も面白い化学変化が起きているようですね。

と、そんな華やかな話題を横目に私も個展に向けてがんばらなければー、と思う次第です。
最近は制作が遅れていて少し焦り気味なんですが、焦ったら良い作品はできないぞー・・・
できないぞー・・・と念じながら描いています。^^;

ここ数日でほんとに涼しくなりましたね。
今月はコスモスを取材に行きたいと思います。

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  • お知らせ
  • 展覧会・制作

クサカベ訪問

先日、埼玉県朝霞市にある画材メーカー 株式会社クサカベさんを訪問してきました。
クサカベさんは絵具の販売はもちろんですが、若手作家のバックアップや絵具の工場見学、
ワークショップなど文化的・社会的な活動も積極的に行っているメーカーさんです。

今回、私が訪れたのは以前から気に入って使用していたクサカベさんの油絵具を提供して
頂けることになったためです。本当にありがたいことです。
そして、来年3月の後半に予定している池袋東武さんでの初個展までの様子(制作過程や
その他の準備過程)を新聞社の方が数回に分けて取材してくださいます。

記事の中では、油絵具の製造過程や特色、クサカベさんの油絵具を使用して実際に作品が
完成するまでの様子や、その他プロの画家が行っている絵を描く以外の(水面下の地味な?)
仕事についてもご紹介していきたいと思います。

記事の連載は年明けあたりからスタートする予定ですが、随時、取材の様子などもアップ
していきたいと思っています。

次回は絵具を製造しているクサカベさんの工場見学に行ってきます。
そもそも油絵ってなに?油絵具といっても色んな種類があるけど、どう違うの?など
一般の方にも馴染みやすい質問から、実際の作品制作に役立ちそうな技術的なことまで
たくさん質問してみたいと思います。

株式会社クサカベHP
▶http://www.kusakabe-enogu.co.jp/index.html

  • お知らせ

届いた!

クサカベさんから画材が届きました!
私が今回ご提供いただくのは、クサカベさんの数ある油絵具の中でも
特に高純度な発色と伸びの良さが特徴の「mino(ミノー)」という油絵具です。

画材屋さんのホームページではこのように紹介されています
「一顔料一色を主軸とし、色数を限定し、高純度の顔料と油で特性に合わせて製造された最高級の原色油絵具。いかなる描画方法に対しても最高度の色調と伸び、つやを発揮し、混色しても濁らず、色ききが良く堅牢性は抜群。永久不変の制作を目指すための絵具。」

これを読むと、おぉおおおお!どんだけ最強なんだ!と感じます。

絵の具は通常、色により原材料が異なるため値段もかなり幅があります。
ミノーの場合だと、人差し指サイズの絵具がだいたい安くても500円前後、
高い物だと2000円近くします。その他にも油絵を描くには様々な種類の筆、
絵具を溶くための樹脂、キャンバスなども必要ですので
もう出費は果てしない悩み。。

画材屋さんで毎回このミノーが並ぶ陳列棚へ行きはするものの、
なかなか高価な絵具なので、ほんとうに1色買うのもためらうくらいなのです。
が!今回は希望色を40色以上お送りいただきました!涙

もう「mino」という文字が眩しすぎて、、
ちまちま使っちゃいそうです。。

良い作品が生まれますように、制作がんばリます!

ミノー

株式会社クサカベHP
▶http://www.kusakabe-enogu.co.jp/index.html

  • 取材

クサカベ工場見学 その1「色をつくる=錬金術」

 先日、クサカベさんの絵具を製造している工場見学へ行って来ました。

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 工場に入るなり、油絵具の匂いが・・・
ダメな人もいるようですが、私にとっては懐かしさを感じる、なんとも落ち着く匂いです。。

 さて、最初に案内されたのは、油絵具の中に入っている“分散材”というもの作る場所でした。
“分散材”とは、油絵具を構成する材料(絵具の色を出す元となる顔料や、顔料と一緒に練りこむ乾性油、補助剤)が分離しないようにする安定剤だそうです。

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 大量の茶色い液体の中に白いツブツブしたものが入っています。こちらが“分散材”の原料となる“乾性油(リンシードオイル)”“ステアリン酸”だそうです。こちら本来、揚げ物をする用のマシンだそうです。よく見るとたしかに・・・。そして右の写真が出来上がった“分散材”です。固そうに見えますが、ナイフですくってもらうと意外にトロトロっとしていてカスタードクリームのようでした。缶の中にどっぷり。
 
 ここで、先ほど出てきた油絵具を構成する材料(色のもととなる“顔料”“乾性油”)についてもお話をうかがってきたのでご紹介します。

【油絵具の顔料について】
 顔料とは絵具の色を作り出している、いわゆる色の粉です。昔々は天然の鉱石や土、昆虫などを粉末にして原料にしたそうですが、今は技術が発達してほとんどが合成顔料だそうです。合成顔料といっても、海底で自然にできる鉄などを高温で焼き、鮮やかなブルーの顔料を作ったりもするんだそうですよ。そう考えると合成と言えど天然もの?な気もします。その他にも理科の実験のように薬品同士で化学反応を起こさせることによって顔料が出来たり。「色をつくる=錬金術」なんですよと仰っていました。

 海底で自然にできる鉄でブルーの色を錬金術で作る!なんだかとても “神秘的” に感じました。ゴッホや昔の画家達が生きた時代と比べ、今の絵具は同じ色でも安価でかなり高性能(色の安定性や耐久面などが優れている)そうです。車の塗料なんかも同じ顔料を使っているそうですよ。車の色は色あせたりしませんよね?と言われ、確かに!と納得してしまいました。身近な素材を使って説明していただくと、急に親近感がわいてとても分かりやすかったです。

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 左の写真が海底で自然にできるという希少金属(別名:レアメタル)の一種「金属コバルト」。それを1000度以上の高温で焼くと右写真の “青い粉(顔料)” ができあがるそうです。これが絵具になると「コバルトブルー」という色名になります。



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 ちなみに、こちらが絵具になった状態。左が「コバルトブルーディープ」右が「コバルトブルーライト」。微妙に色が違うの分かりますか?今回、開発の方にうかがい初めて知ったのですが、同名色の「ディープ」「ライト」の違いは、暗い・明るいかの違いではなく、ライトの方が “黄色味が強い” という意味なんだそうです。なので、カドミウムグリーンディープ・ライトや、ウルトラマリンディープ・ライトなどをイエロー系の絵具と混ぜて使う際は「ディープ」ではなく「ライト」の方と混ぜると、相性が良く色が濁りづらいそうです。その他、ディープやライトの記載がない色でも、青みよりの黄色とか、赤みよりの黄色など、持っている色の要素がいくつかあるので、それを考えながら混色すると良いとアドバイスいただきました。これ、意外と知らない方多いのでは?と思いました。ぜひ絵具を混ぜる際に参考にしてみてください。



【乾性油について】
 乾性油は空気中の酸素と化学反応を起こして固まる油です。油絵はこの乾性油樹木の脂を調合した“ペインティングオイル” と油絵具を混ぜ合わせながら描いていきます。水彩絵具のようにドライヤーや扇風機をあてても乾かないのは、水のように蒸発して乾燥するわけではなく、その空気中の酸素との化学反応に長い時間がかかるためなんですね。







つづく・・・次回は顔料(色の粉)が絵具になるまでの行程をご紹介します。

株式会社クサカベHP
▶http://www.kusakabe-enogu.co.jp/index.html